Last Stage
自分の小さな体じゃもう駄目だ
あの日差しが強かった日を思い出せ
地面が蒸れた匂いを思い出せ
些細なことで躓いたあの日を思い出せ
君の無機質な笑顔が見たくて
桜の木の下で待っていたあの日を思い出せ
君から発した大きなあの音で
本気で泣いたあの日を思い出せ
僕の心は余りにもすっからかんで
さよならの言葉さえ聴こえない
さよなら 僕は満ち足りていた
満ち欠けする月の様だろう
僕が突然消えたあの日を
君は思い出してくれるのかな
君に触れりゃいいのに
まるで振れない振り子のように
つれない君の笑顔を見せてよ
激しく燃える真昼の様だろう
さよならを言うよ 君の前で
僕の心を埋め立てる為に
僕が僕であり続けますように
祈った午後九時はまるで川のよう