Chameleon
カモフラージュ
擬態したいが期待もしたい
暗い月歩き 道を見つけました
肩をすくめてた過去を拾いました
よほど僕に触れられたくないようで
そっと元に戻しため息ついた
今年もまたこれを繰り返した
写真から出てこない夏を越した
伸びきった爪を噛んで思いつきました
また空回り やけになりました
もう二度と歳をとらない君が
咲かした花はどこにあるでしょうか
動かない時計の針眺めたら
短い秋を感じました
焦る気持ちに囚われた日々が
風となり僕を走らせる
知らない場所へ 知らない未来へ
知らないドアを叩きたくて
交わす言葉に揺られた心を
少しだけ冷まして泣きました
知らない場所へ 知らない世界へ
知らない君を守りたくて
もう二度と歳をとらない君が
画面の向こうから呼ぶ声
カモフラージュされた淡い過去を
越えたその時に咲いた花
もう二度と歳をとらない君と
眩しすぎる光の渦へ
誰も知らない冬を見た先に
赤い紫陽花が咲きました
カメレオン
あと一つだけ願い叶うならば
その舌で僕をキャッチしてみてよ