能動的情工場

詩を載せています 感想、文句、暴言はコメント欄にてお待ちしています

絶望的観測的希望

駅のホーム  一番線

狂おしく肌寒い今日を迎え

不安という名の希望を持った彼は

一人佇んでいた

 

淀みがあるな

まだ迎えまでは時間が掛かる

それまでどう過ごすか

どう無駄にするか

 

ありもしない話を知る

今日の風は本当に酷で

小さく丸くなってしまいそう

今が角ばっている? そんなはずも無いが

 

間も無く迎えが来るそうです

ただし不確かな情報

確かにするのは自分次第

貧乏ゆすりが止まらなくなった

 

君に出逢いたい

一番線のホーム

一番線のホームで

君に出逢ってみたい

そんな気がして

僕は少し泣いた

唐突だけど確か

 

心の春が来る

それを青春と呼ぶのか?

 

怖いチャイムが鳴る

 

一番線のホームが遠くなる

怖いチャイムが遠く鳴っていく

僕は少し

僕は少しだけ

生きていようと思った

 

冬を過ごしてみたい

冬で凍え死んでみたい

冬を乗り越えてみたい

冬に愛されていたい

 

こんな退屈な季節を過ごしたら

こんな退屈な季節で死んでみたら

こんな退屈な季節を乗り越えたら

こんな退屈な季節を愛していれば

君に逢える気がして

僕はもう少し

僕はもう少し先だけ

生きてみたいと思った