能動的情工場

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Hourglass

祭の終わりに感じた肌寒さ

「時代は変わった」なんて君は言う

僕はいつでも此処にいるのにね

 

街の大きさと夢が反比例

「止まない雨はない」なんて君は言う

耐えろって事かい

 

渡り鳥が運んできた手紙

「人生は素晴らしい」なんて書かれてて

小さく咳き込みまた笑った

 

アナログテレビの砂嵐の奥

画面から色は出てこない

ガラスに映り込んだ現実を

鳥の涙で書き換えた

 

「変わらないものがない」なんて君は言う

今までのように笑えない僕等

「変われないものがない」と君は言う

笑えない僕等はどこへ行こう?

 

しかし街は動く

人の波が銀の河のよう

「変わりたいことがない」と僕は言う

笑えない僕等はどこへ行こう?

 

アナログテレビの砂嵐の奥

画面から出ないニューカマー

ニュースがまた今日を振り返り

誰もいない明日の朝へ

 

「僕たちは変わらないね」と君は言う

心が嘘で犯されていく

「僕たちは変わらないね」君は言う

嘘が頰を少し緩ませた

 

変わらない僕たちがまた一つ大人になりました