Glen check
いつしかの霧に包まれてから
君の姿が見えなくなったのは
まるで花火を鳴らした後に残った僅かな余韻の様
入道雲の下 電車を待ちながら
季節外れのグレンチェック 追いかけて
5年前がまるで昨日の様
ホームに佇み 俯く
このため息が白くなる頃には
僕の背丈もまた少し伸びるかな
「大きくなったね」って褒められるかな
でも嫌だな
君と同じ高さで世界を見られないなんて
あぁ
あぁ
昨晩 君の夢を見ました
ひさびさに逢えたので僕も子供に戻りました
あぁ
熱帯夜 君の夢を見ました
起きた時の生温い風が君の囁きと思いました
季節を重ねるうちに空回り
引きつり笑いのうちに絡まり
いつしかの霧に包まれてから
君の姿が見えなくなったのは
まるで花火を鳴らした後に残った僅かな余韻の様
着いた街でグレンチェックを見ました
あまり似合ってないから君に教えようと思いました