能動的情工場

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スクロール

 

ここは波打ち際 瀬戸際

海の先には何が見えた

 

独りぼっちの砂浜で

わたしはボトルに光を灯す

 

結局僕らは空想自由帳の中でしか生きられなかった

 

少し横たわる 微熱だ

無機質な数字を共有したくらいでは

貴方の鼓動なんて伝わらないのに

 

トンネルの出口で

トンネルの出口で待ってたあの子

冷たい風となって消えた

 

近付くな

結局僕らは空想自由帳の中でしか生きられなかった

 

メタポリタス語でびっしりの黒板

大きく「夢」の字を書けば

この世界が僕のものに思えた

 

波打ち際を走る 風を切る

季節がスクロールしていく

 

時間工場には近付くな

結局僕らは空想自由帳の中でしか生きられなかった

 

波打ち際を走る 風切れる

季節がスクロールしていく

到達点 見失って

貴方を想って何処までも

知らない街を過ぎ

知ってる街を過ぎ

また知らない街を過ぎ

また知ってる街を過ぎ

季節はスクロールしていき

今 知らなかった事を知り

知りたくなかった事も知り

知って良かったなんて言って

この気持ちを初めて知って

気付けば足は蔦に絡まり

貴方の名前が言葉の代わり

 

歯車が回る、

時間工場には近付くな

結局僕は空想自由帳の中でしか生きられなかった