朝日。いつもの自室である。向井ははっきりと目を覚ました自分を恨み、布団に頭を入れ潜伏した。先の“いつもの”には複数の意が潜んでおり、一日の大半をここで浪費する部屋、壁にもたれかかっている綿の詰まった仲間、その壁の向こうから微かに聞こえてくる…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。